訪問診療アシスタントの運転業務にはどんな特徴があるの?

総合

こんにちは、ロアちゃんと申します。

訪問診療アシスタント(以下アシスタント)の業務の中でも、「医師を患者さんのおうちに連れていくこと(=車の運転)」は一番重要で、一番大変な業務と言っても過言でないかもしれません。

事実、知識や他の能力が高いアシスタントが、車の運転に悩み続け、最終的にアシスタントを断念した方も私の周りにいました。

一体何がそこまで大変なのでしょうか。

そこで今回は、アシスタントの運転が日常の運転とどう違うのか、そしてどんな点に注意して運転をしなければならないかを解説していきます。

現職のアシスタントの方にも、アシスタントに興味がある方にも役立つ記事となっていますので、是非最後まで読んでいってください。

アシスタントの運転業務の特徴

アシスタントの運転業務の特徴は様々ありますが、大きく以下の3つが挙げられます。

  • 常に同乗者を意識して運転しなければならない
  • 予定通り目的地に着かなければいけないというプレッシャーがつきまとう
  • 情報を整理しながらの運転も時には必要

常に同乗者を意識して運転しなければならない

アシスタントの運転する車には、医師、そして訪問診療所によっては看護師が同乗します。

そして同乗者は、車の中で基本的にパソコンなどを使った入力や、患者さんの情報確認、外部との電話などの業務を行なっています。

そのため業務の妨げにならないよう、アシスタントは日常の運転よりも丁寧な運転を徹底しなければならないのです。

私が仕事をご一緒する医師は、口を揃えて「とにかく丁寧に運転してほしい」と言います。

訪問診療医は、勤務時間のうちのざっくり2割3割を車の中で過ごしたりします。

もし荒い運転のせいで同乗者が気になって仕事に集中できなくなったり、気分が悪くなってしまったら、その分の時間が訪問診療所の大きな損失となってしまうのです。

予定通り目的地に着かなければいけないというプレッシャーがつきまとう

訪問診療のスケジュールは綿密に決められており、患者さんやご家族は訪問の時間に合わせて待機しています。

アシスタントはこの時間に診察が出来るように全力を尽くさなければなりません。

予定通り目的地にたどり着くという点に関して医師はどうしても任せきりになってしまうため、アシスタントにとって常にプレッシャーを感じる部分です。

私も訪問診療に数年携わっていますが、訪問スケジュールとルートをよく見て、無理なく辿り着けるかどうかを未だに何度も何度も確認しています。

事前に患者さんには、都合により訪問時間に多少のずれが起こることがあるとお話ししていますが、お伝えした時間にきちんとたどり着くことは患者さんの信頼にも繋がるので、大事にしていきたいです。

情報を整理しながらの運転も時には必要

アシスタントは運転に出来る限り集中すべきですが、しばしば運転に集中しつつ、他のことも考えなければならない時もあります。

その顕著な例が往診が入った時です。

定期訪問の患者さんはあらかじめ予習ができますが、往診の場合はそうはいきません。

迅速に現地に向かいながら、往診先はどこか、車を停める場所はどこか、現在の状態はどうか、必要な物品はないかなどに思考を巡らせる必要があります。

さらに赤信号での停車中に共有資料や写真をスマホで確認したり、コミュニケーションアプリで情報伝達したりすることが求められることがあります。

このようにアシスタントの運転業務は、安全運転や法律遵守を徹底し、かつスムーズに目的地にたどり着き、かつ情報収集や情報伝達を行うといった、非常に高度なものであることを意識しなければならいのです。

まとめ

上述のように、アシスタントの運転には日常の運転とは異なる特徴があり、アシスタントの運転業務に臨む際は、その特徴を理解し、プロの運転にスイッチすることが大切です。

アシスタントになりたての時はこれらの特徴を難しく感じたり、プレッシャーになることが多くあると思います。

アシスタントの運転は、勉強や知識で身に付けるというよりは、運転経験を経て培われる要素が多いため、日頃から特徴を意識して、反省を繰り返して行くことで必ず上達していきます。

一度アシスタントの運転が身につくと、一生ものの武器として使えます。

この情報があなたの自信や運転技術の向上に繋がってくれたら嬉しく思います。

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