こんにちは、ロアちゃんです。
このページでは訪問診療アシスタントになるために必要な資格、持っていると有利なスキルを分かりやすく解説します。
訪問診療アシスタントは、訪問診療の需要の拡大によりさらに活躍が期待される職業ですが、まだまだ知名度は低いマイナーな職業としてとどまっています。
ここでの解説が、訪問診療アシスタントへの理解に繋がり、さらには訪問診療アシスタントを目指す方の手がかりとなってくれれば嬉しいです。
訪問診療アシスタントになるために必要な資格
医療業界には様々な職業の方が活躍していますが、その中には医師や看護師、薬剤師といった、国家資格が必要な職業も多々あります。
それでは「訪問診療アシスタント」として働きたいと思ったとき、取らなければならない資格はあるのでしょうか?
答えは、必要な資格は特にありません。
一般の大学を卒業してすぐに訪問診療アシスタントになることもできますし、どのような仕事からでも転職することは可能です。
しかし、訪問診療所によっては、看護師や救急救命士などの資格が採用条件となっている場合もありますので、もし訪問診療アシスタントの求人を探している場合は募集要項をよくご確認ください。
訪問診療アシスタントになるために持っていると有利になるスキル
訪問診療アシスタントはとても幅広い業務を任されます。
主にどのような業務に携わるのかについては、詳細をこちらに記載していますのでぜひ参考にしてください。
訪問診療アシスタントの業務に役立つスキルは以下のとおりです。
細かいところまで話すととても書ききれないので、かなりざっくりとした説明になってしまいますが、その点ご了承いただき参考にしていただければ幸いです。
- 医療関係のスキル
- 福祉関係のスキル
- 車の運転のスキル
- パソコンのスキル
医療関係のスキル
医師のアシストがメインとなるため、医療関係のスキルは当然役に立ちます。
カルテ入力でも医療処置でも手厚く医師を支えていくことが期待できます。
より専門的な知識や経験を活かすことができれば、医師の医療相談に乗ることができる右腕のような存在としても活躍できるでしょう。
私の診療所でも、看護師の仕事を20年以上続けてきた方が訪問診療アシスタントとして働いていますが、医師の処置を非常に手際良く補助することができたり、医師により良いアイデアを提案したり、非常に活躍しています。
特に、患者さんのお話を親身に聞くスキルは、看護師としての経験がとても輝いているように見えます。
ただし、あくまで「医師のアシスト」がメインとなる職業なので、自身の経験や考えを強引に前面に出して、医師の考えや行動を乱さないように注意が必要です。
福祉関係のスキル
訪問診療を受ける方の多くは、介護保険サービスを利用しています。訪問診療を行う医師は、患者さんの快適な生活のためには医療面だけでなく、介護の側面も考慮しなければなりません。
足のふらつきが心配な方に手すりやスロープの設置を検討したり、腕の関節の痛みが気になる方に訪問マッサージを提案したり、薬や医療処置だけでなく介護のサービスにも有用なものがたくさんあります。
医師は医療のスペシャリストですが、介護サービスには不慣れな場合があり、そういった部分を訪問診療アシスタントが補うことができればとても大きな支えになることができます。
特に介護サービスの中核であるケアマネージャーのスキルを持つ訪問診療アシスタントが訪問診療医と組めば、医療と介護の両面から手厚く診療することができ、患者さんの安心感を大いに高めることでしょう。
車の運転のスキル
訪問診療において、ほとんどの訪問診療所が車を使用して患者さんのお宅を訪問しています。
1日に何kmも走行し、何回も駐車や停車をする訪問診療では特に交通ルールに則った運転が重要視されます。
交通事故に遭ったり警察に違反切符を切られてしまっては、関係する全ての人にとっての大損となってしまいます。
まずは交通ルールをしっかり理解していること、そして一時停止違反や駐車違反など軽視されがちな違反を絶対にしないことが訪問診療アシスタントに求められます。
ドライバーとしてのスキルを持つ方が車を運転することで、事故や違反のリスクを最小限に抑え、医師にも患者さんにも安心感を提供することができます。
さらに、車を運転する際は、大事な人や物を乗せていることを常に意識して、急発進や急停止をしない丁寧な運転を心がけることも大切であり、そういった運転のスキルは予想以上に重視されるものです。
パソコンのスキル
医師をアシストする上で、パソコンのスキルもとても重要です。
患者さんの情報や診療所内部の情報は、今の時代はほとんどの訪問診療所でデータ管理されていますし、外部への連絡書類や内部で使用するマニュアルはほとんどパソコンを使って作成されます。
各診療所によって使用するソフトやツールは異なりますが、エクセル(表計算ソフト)やワード(文書作成ソフト)のようなソフトはあらかじめある程度使いこなせている方が活躍しやすいです。
また、医師の話を聞き取り記録する際はタイピング能力が輝きますし、目的地を調べたりルート設定をする際はマップを使いこなす能力が活かせます。
画像編集、イラスト作成、プログラミング・・・パソコンで活躍できることをあげたらキリがありません。
もしパソコンのスキルで何か得意分野があれば、どんなことに活かせるかを考えて、積極的に医師をアシストしていきましょう。
まとめ
訪問診療アシスタントとして絶対に必要な資格はないですが、仕事の幅がとても広いため、活かせるスキルは非常に多岐に及びます。
特に上述したスキルはそのまま直接的な強みとなりますし、ここに紹介していないスキルも大きな活躍を見せることが十分可能です。
自分が一見関係ないスキルを持っていたとしても、それを医師や患者さんのためにどこかで活かせないかを考えてみると、意外なところで光ることもあり、それが唯一無二の強みになることもあります。
これから訪問診療アシスタントを目指す人も、今も訪問診療アシスタントとして働いている人も、自分が持つスキルの活かしどころを見つけて、最高の訪問診療アシスタントを目指していきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
他にも訪問診療アシスタントに関する記事を書いていますのでぜひ読んでみてください。
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